- 2025年3月15日

MRI検査は、強力な磁場を用いて体内の詳細な画像を撮影する検査法です。その特性上、検査を受ける際にはいくつかの注意点があり、その一つが金属類の持ち込み禁止です。
- MRI検査の原理と特徴
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査は、強力な磁場と電波を利用して、体内の様々な組織や臓器の状態を詳細に画像化する検査法です。X線を使用するCT検査とは異なり、放射線被ばくの心配がないため、人体への負担が少ないとされています。
MRI検査の原理は、以下の通りです。
強力な磁場: MRI装置は、強力な磁場を発生させます。この磁場の中に人体が入ると、体内の水素原子の核(プロトン)が磁気の影響を受け、一定方向に整列します。
電波照射: 整列したプロトンに対し、特定の周波数の電波を照射します。すると、プロトンはエネルギーを吸収し、そのエネルギーを放出する際に微弱な信号を発します。
信号解析: MRI装置は、プロトンから放出される信号を検出し、コンピューターで解析します。この解析結果をもとに、体内の様々な組織や臓器の画像が作成されます。
MRI検査は、脳、脊髄、関節、血管、腫瘍など、様々な部位の診断に有用です。特に、軟部組織の描出に優れており、CT検査ではわかりにくい病変を発見できることもあります。
- MRI検査における注意点:なぜ金属類持ち込み禁止なのか?
MRI検査は、強力な磁場を使用するため、検査を受ける際にはいくつかの注意点があります。その中でも特に重要なのが、金属類の持ち込み禁止です。
MRI装置の磁場は非常に強力であり、金属類を持ち込むと、磁場に引き寄せられたり、発熱したりする可能性があります。特に、ペースメーカーや金属製のインプラントなどは、MRI検査を受けることができない場合があります。
また、金属製のアクセサリーや時計、クレジットカードなども、磁気の影響を受ける可能性があるため、検査室への持ち込みは禁止されています。
さらに、金属製の装飾品が付いた衣類や下着も、MRI検査の妨げになることがあります。そのため、検査を受ける際には、金属類が付いていない検査着に着替える必要があります。
- 今回の事例:女性が「大人のおもちゃ」を装着したままMRI検査を受け、激しい痛みに襲われる
今回問題となったのは、女性が「大人のおもちゃ」を装着したままMRI検査を受けた事例です。この「大人のおもちゃ」が金属製であった場合、MRI装置の強力な磁場に引き寄せられ、女性に激しい痛みを与えた可能性があります。
また、金属製でなかった場合でも、磁場の影響で「大人のおもちゃ」が振動したり、発熱したりする可能性があり、女性に不快感や痛みを与えたと考えられます。
いずれにしても、MRI検査を受ける際には、金属類だけでなく、金属製でなくても磁場の影響を受ける可能性のあるものは、事前に取り外しておく必要があります。
- MRI検査を受ける際の注意点:改めて確認
MRI検査を受ける際には、以下の点に注意する必要があります。
金属類の持ち込み禁止: 金属製のアクセサリー、時計、クレジットカード、ヘアピン、入れ歯、補聴器などは、検査室に持ち込まないでください。
金属製のインプラント: ペースメーカー、金属製の人工関節、金属製の血管クリップなど、体内に金属製のインプラントが入っている場合は、事前に医師に申告してください。MRI検査を受けられない場合があります。
妊娠の可能性: 妊娠している可能性がある場合は、事前に医師に伝えてください。閉所恐怖症: 閉所恐怖症の方は、事前に医師に相談してください。その他: その他、気になることがあれば、事前に医師や検査技師に相談してください。
- 今回の事例から学ぶべきこと:自己責任と医療機関との連携
今回の事例は、MRI検査を受ける際の注意点について、改めて認識する必要があることを示しています。特に、性的なアイテムについては、医療機関に相談しづらいと感じる方もいるかもしれませんが、安全に検査を受けるためには、正直に申告することが重要です。
また、医療機関側も、患者に対してMRI検査の注意点を十分に説明し、理解を求める必要があります。特に、性的なアイテムについては、患者が安心して相談できる環境を整えることが重要です。
- まとめ:MRI検査は安全な検査法だが、注意点を守ることが重要
MRI検査は、人体への負担が少ない安全な検査法ですが、強力な磁場を使用するため、いくつかの注意点があります。特に、金属類の持ち込み禁止は重要な注意点であり、必ず守る必要があります。
今回の事例は、MRI検査を受ける際の注意点について、改めて認識する必要があることを示しています。検査を受ける際には、事前に医師や検査技師の説明をよく聞き、不明な点があれば質問するようにしましょう。